測定モードの切替ができるデータロガー
物流用温度ロガー G-TAG TempViewは、2つの測定モードを有しており、用途に応じて選択することができます。
ロガーは、温度センサ一体型のGT001-T、温度センサ外付けのGT002-Tの温度2タイプ
センサ外付けタイプのGT002-Tは、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)ワクチンの流通(輸送・保管)における温度管理にも対応可能なデータロガーです。
ワクチン用冷凍庫(ディープフリーザー)の庫内温度を一定時間間隔で連続的に記録し、ワクチンの保管温度に問題が無かったことを確認するための記録計として利用することができます。
■ 輸送モード: 輸送における温度管理に最適
■ 保存モード: 倉庫や冷凍冷蔵庫での保管における温度管理に最適
測定項目【温度・湿度 2項目】の場合 >>こちらから
【 商品概要 】 ■ 測定: 温度 1チャンネル ★ 全商品校正済みで出荷し校正証明書を同梱 ★ |
【 商品概要 】 ■ 測定: 温度 1チャンネル(外付け) ★ 全商品校正済みで出荷し校正証明書を同梱 ★ |
機器の特長
① 測定モードの選択
TempViewは、食品業界の「HACCP」や医療・医薬業界の「GDP」など、物流管理における温度管理用途に適した、使い勝手の良いだけでなく信頼性も高く測定モードの切り替えができる新しい温度ロガーです。
また、物流用温度ロガーとして利用する場合に必要な最小限の機能とシンプルな構造を実現しています。
② スマホからの遠隔操作
各種設定からレポートの自動作成まで、すべての操作をスマートフォンなどの携帯端末のみで行うことができます。
携帯端末から操作を行うことで、使用中に温度ロガーの本体等に触れることで誤操作するような問題を防ぎます。
③ レポート作成
測定データはスマホからCSV形式で出力送信ができます。
レポート作成機能により、グラフと測定データ表をPDF形式で自動作成します。
測定モードの詳細
■ 輸送モード
測定開始から測定終了までの間に、任意のタイミングでデータ取得可能です。 また、サンプリング時間ごとに測定データの閾値エラー判定を行います。
データは設定された保存時間ごとに保存します。
■ 保存モード
長期間の測定が可能で、設定された保存時間ごとに測定データの保存と閾値エラー判定を行います。
保存モードを選択した場合は、サンプリング時間の設定は抑制され保存時間ごとにログデータが保存されます。(保存時間とサンプリング時間が同一となります)
モード/項目 | 輸送モード | 保存モード |
主な用途 | ● 急激な温度変化が発生する可能性のある環境 ● 比較的短期間での管理 |
● 温度変化が比較的緩やかな環境 ● 長期的な監視と記録が必要な管理 |
サンプリング時間設定 | 〇 | X 輸送モード時のみ有効 保存モードは記録間隔に同期 |
保存時間設定 | 〇 | 〇 |
アドバタイズ周期設定 | 〇 | 〇 |
しきい値エラー | 〇 | 〇 |
※ 測定開始後に一度でも温度エラーが記録されると、注意喚起のため「ERR」表示項目は橙色の点灯となり、解除するためには測定停止中にロガーに記録されているログデータを削除する必要があります。
アドバタイズって何?
アドバタイズとは、BLE(Bluetooth Low Energy)通信において、ペリフェラル機器(計測機器)が自分の情報を知らせるために、パケットを送るブロードキャスト通信です。
ブロードキャスト通信とは1対1の通信ではなく、不特定多数の相手にデータを送信する一方通行の通信方式という意味になります。
アドバタイズは、ペリフェラル機器が「私はここですよ」ということを伝える為の無線信号です。
ペリフェラル機器は接続待ちの間、定期的にアドバタイズを発信しています。 その間隔を「Advertising Interval」といい、発信周期は自由に設定できます。
周期は長ければ長いほど、消費電力を抑えられ電池の持ちは良くなりますが、相手がパケットを取り逃す確率が高くなったり、接続に時間がかかります。
校正サービス付き
G-TAG Temp Viewのメーカーである神栄テクノロジーは、校正機関として温度・湿度・露点・加速度の校正へ対応しており、各種成績書/証明書の発行へ対応しています。
当該ロガーについては、全て「校正サービス付き」で商品提供させていただきます。
※ トレーサビリティ体系図をご希望の場合は、別途有償となりますがご提示することができますのでお問合せください。
使い方は?
基本的なセットアップと使い方については、メーカーのWebサイトでYouTubeとPDF形式の「使い方ガイド」がダウンロードできます。
動画または「使い方ガイド」をご覧になってもご不明な点やご質問等がございましたらお気軽いお問合せください。
弊社ショールームには実機もございますので、手に取って機器を操作し、アプリを利用してのご説明もいたします。
FAQ(よくあるお問合せ)
ロガー本体・アプリケーションならびに修理・メンテナンスに関するお問合せは、下記画像をクリックしてご覧ください。
メーカーのWebサイトにて「FAQ」として掲載されております。
GT001-T(センサー一体型) | GT002-T(センサー外付け型) | |
動作温度範囲 | -40~80℃ (結露無きこと) ※1 | 0~50℃ (結露無きこと) |
測定温度範囲 | -40~80℃ (結露無きこと) | -40~80℃ (結露無きこと) |
温度検出精度 | ±0.4℃(at -30~30℃) | |
温度検出素子 | サーミスタ | |
LED表示 | ● モード表示(MODE)→ スタンバイ:赤 / 保存モード:緑 / 輸送モード:橙 ● エラー表示(ERR)→ 閾値エラー:橙 / ローバッテリー:赤 / 正常:緑 ● Bluetooth通信有効(BLE)→ 有効:緑点灯 / 無効:消灯 / 内部異常:赤 |
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Bluetooth接続ボタン | 2秒以上押すことでBluetooth通信有効 | |
保存データ数 | 最大10,000データ(上限の10,000データに到達すると、測定が自動で停止) ※ 到達前に測定の終了を行い、ログ取得をした後に測定の開始を行ってください |
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しきい値エラー保存 | 最大100データ(100件を超えた場合はデータは上書き保存) | |
サンプリング時間 | 10、20、30、60秒から選択 | |
記録間隔 | 1~60分(1分単位) | |
計測開始/終了 | アプリにて行う | |
通信インターフェース | Bluetooth 5.0 | |
電源 | コイン型リチウム電池(CR2450) | |
本体ケース | 85.5×53×22mm、材質:ポリカーボネート |
※1 マイナス温度での使用は、GT001-Tでの保存モードまたはGT002-Tのご利用を推奨