３Ｄサーベイランスシステム

Leica BLK247

Smart 3D Surveillance System

BLK247が、LiDAR・ビデオ・サーマルイメージングセンサーを組合わせて、侵入エリアを３次元で複数設置可能で、高い信頼性と誤報の少ない侵入監視システムを構築できます。

一般的なサーベイランスシステムは、人や物の侵入を防止したい危険エリアに、可搬型の本装置を持込または固定据え付けし、自動的に侵入者への警告および侵入状況を表示・蓄積します。人や物の動きを可視化するセンサーと追跡・識別を行うことにより、工事現場や危険エリアにてリアルタイム性の高い的確な監視を実現することで、危険エリアへのうっかりした侵入を未然に防止することを目的とします。
然しながら、２次元での侵入抑止においては、小動物や小物が境界線を遮るだけで検知してしまいます。
この誤報とも言うべきアクションにより、システムの信頼性が崩れてしまうのが問題でした。

LeicaのBLK247を利用することで、侵入エリアを3次元で複数設置することができるとともに、侵入者が「人間」または「人間以外」かを分類するパワフルなツールを利用できます。
既存セキュリティシステムに検知技術のレイヤーが追加され、動物、雨、木の揺れ、ゴミなどが保護エリアを通過した際に発生し、コスト増に繋がる誤報を減らすことができます。

LiDAR、ビデオ、サーマルイメージングセンサーを組み合わせ、３Ｄでリアルタイムの変位検知を行い、空間をモニタリングできます。

　※ LiDAR（light detection and ranging）の原理は、レーザー光を照射し、物体に当たって跳ね返ってくるまでの時間を計測し、物体までの距離や方向を測定します

２Ｄサーベイランス導入によるユーザーからのコメント

HEXAGONグループでは、過去に導入したユーザーからのコメントを、３Ｄでなければ日々発生する様々な問題を抑制して、効果あるサーベイランスシステムが構築できないと纏めています。　LeicaがリリースしたBLK247を利用して３Ｄサーベイランスによる効果を体験してみてください。

３Ｄサーベイランスで危険を回避して安全確保

危険を検知した場合には警告灯およびメールにてお知らせします。　警告灯の表示色は状況に応じて変えることができます。
警告灯は現場で認識しやすい大きな物にも対応し、現場と離れた管理場所にも複数設置が可能です。
また、管理用パソコンにリモート接続して設定変更や技術サポートを行うことも可能です。（有償サポート）

各事業分野への展開

工事現場や工場内における危険エリアへの侵入検知や抑止以外にも、以下の各事業分野での展開が期待できます。
また、BLK247とビデオカメラを連動させ、イベント発生時に写真や動画による記録が可能です。

　　●　港　湾　：　船舶着桟状況監視 （　船舶接岸時の現状共有と安全確保　）

　　●　建　設　：　盗難監視・抑止 （　「資産」である部材の盗難を監視、被害を抑止　）

　　●　農　業　：　盗難監視・抑止 （　高級果物や農作物の盗難を監視、被害を抑止　）

　　●　介　護　：　安全管理 （　介護対象者に起こり得る事故の検知　）

　　●　鉄　道　：　安全管理 （　保守員や乗客の立ち入り禁止区域の検知　）

　　●　製　薬　：　危険区域状況監視 （　人員のエリア滞在状況を把握　）

　　●　芸　術　：　保管美術品の監視 （　保管ケース等が使用できない美術品の盗難監視と抑止　）

　　●　宗　教　：　さい銭盗難の監視・抑止

　　●　不動産　：　侵入監視・違法駐車監視 （　敷地内への不審者侵入監視や非契約エリアへの無断駐車取締りと抑止　）

BLK247（屋内外・屋内用モデル）の画像

＜ BLK247 サーベイランスシステム の機能概要 ＞

BLK247 AI（人工知能）による誤報の削減

Leica BLK247 AIソフトウェアは、侵入者が「人間」なのか「人間以外」なのかを分類するパワフルなツールを提供します。
このツールにより、小動物をはじめ雨・樹木の揺れ・ごみなどがセキュリティエリアを通過する際に発生する発報（誤報）を減少させます。
※ セキュリティエリアは3次元で複数設定でき、対象物の大きさもエリアごとに指定することができます

BLK247 CONTOL CENTERでできること

BLK247 Control Centerは、本システムのオンボードソフトウェアであり、セキュリティシステムにBLK247の各ユニットを必要に応じて構成したり、スタンドアロン セキュリティシステムとしてBLK247を運用したりすることができます。

BLK247搭載カメラによるパノラマ画像

搭載されたカメラにより、LIVE画像とパノラマ画像を取得でき、侵入検知時に発生したイベントのエビデンスとして画像をメールに添付して発報することができます。
画像は、ショット画像とビデオ画像として保存することができます。
ツインビデオカメラシステムは、LiDARシステムと同じエリアをモニタリングし、オンボードビデオシーケンス録画も行います。

FAQ（よくある質問）

Ｑ.　地面を這って動いている人は、人間に分類されるのでしょうか？

はい、本システムは、あらゆる体勢/姿勢の人間を認識するように開発されています。

Ｑ.　BLK247の視野の中で、プライバシーを確保しながら使用することは可能ですか？

はい、可能です。本機はLiDARのみで物体を検知し、アラームを出します。
LiDARは、静的環境の3Dポイントを生成するだけであり、動きや侵入を検知するためにしかLiDARを用いないため、この限られたデータから個人を特定することは出来ません。

RGBビデオカメラとIRサーマルカメラは、ユーザーのニーズに応じてオン/オフを切り替えることが可能です。
オフにすれば、RGB/IRセンサーによるデータの記録やビデオストリームの送信は一切行われず、BLK247の視野の中で人の識別情報が収集されないようになります。